ミノサイクリンとは

ミノサイクリンとは、細菌が生育するのに必要なたんぱく質ができるのを抑制し、病原微生物が増殖するのを防ぐ働きをする抗生物質のことです。
通常の量を使用するだけなら、菌の増殖を抑えるだけですが、高濃度で用いると病原微生物を死滅させる効果があります。

かつては、クロラムフェニコールとともによく使われていたのですが、ミノサイクリンが効かない菌が増えてきたこと、問題となる副作用があること、より有用で安全性の高い抗生物質が登場したことで、最近ではあまり使われなくなりました。
しかし、現在でもセフェム系抗生物質の効かない病原微生物がいるため、そのような病原微生物による感染症の治療薬として見直されてきているのです。

具体的には、皮膚感染症・呼吸器感染症・膀胱炎などの泌尿器の感染症に用いられます。
またクラミジア感染症やニキビの治療にも効果があります。
塩酸ミノサイクリン製剤は、梅毒トレポネーマなどにも抗菌力があり、効力が長く続きます。
また、耐性が生じにくいという特徴を持った抗生物質です。

ミノサイクリンには副作用もあるので、覚えておいてください。
まれに発疹などのアレルギー症状が起こることがあります。
特に服用した後長時間、肌を直射日光にさらすと起こりやすくなるようです。
他にも、食欲不振・下痢やけいれん等のショック症状を引き起こす場合もあるので、このような症状が出た時は、すぐに使用を止めて医師に相談してください。

またミノサイクリンを長期間使用している人には、肝障害・血液障害・ビタミンB欠乏症・ビタミンK欠乏症が起こることもあります。
薬の効果や副作用の有無を調べるために、医師から検査を指示された時は、必ず受けて下さい。